日頃、スマホさえ持っていれば写真を撮るなんて当たり前の時代になりました。
InstagramなどのSNSの投稿用に、ランチや景色の写真を撮る人なんて全然珍しくなんてないですよね。
実は、そうやって無意識のうちに撮っていた写真が
なんとお金に代わるかもしれないって知っていましたか?
今回はカメラマンだけではなく、プロアマ問わず誰でも写真で収入を得ることが出来るかもしれない「ストックフォトサイト」についてご紹介いたします。
ストックフォトサイトって?
数十年前、デザイナーが写真を使って編集する際には直接カメラマンに撮影してもらうほか、
プロのカメラマンが撮った写真が一式収録している本やディスクで1枚ずつ選択してから買わなければなりませんでした。そう、今でいうところのフリー写真なんてもちろんなかったため、ほとんどが写真は買い切りシステムで購入していました。
こんな手間なことをせずに仲介してくれるのがストックフォトサイトです。
写真が欲しい人と、写真を売りたい人を繋ぐマッチングサービスですね。
現在では、写真だけでなくイラスト素材や動画など、Webや動画にも使用できるような素材も数多く販売・提供されています。
ストックフォトサイトは稼げるのか?
数多くあるストックフォトサイトのひとつ、ピクスタで2018年のクリエイター売上ランキングで総合部門1位となった「xiangtaoさん」は、年間収入がなんと驚異の「約3,200万円」とのこと。(羨ましい…)
本人曰く、経費も700万円ほどかかっているらしく約2,500万円が収益となったそう。
何故ここまで売れているかというと、お客様が期待するコンテンツを継続的に
販売するように心がけて撮影・販売に取り組まれているからだそうです。
それほどまでにニーズがあるストックフォトサイト。
デザイナーの商業利用はもちろん、YouTubeやブログ、はたまた会社の
プレゼンテーション用素材など写真やイラストが必要になるケースは山ほどある。
これからももっと伸びていくチャンスがあるビジネスモデルではないでしょうか。
どうやってはじめる?
まずは、自分の好みのストックフォトサイトを決めて登録してみましょう。
ここで確認すべきことを見ておくと、後々トラブルも起きにくく心配が少ない。
写真のライセンス問題
まず、ライセンス問題とはサービスによっては独占契約という形で著作権が販売会社へ移ってしまう場合もある。
その分報酬は上がりもしますが、複数のサイトへ登録しておなじ写真を同時に販売したりはもちろんできなくなります。
複数サイトで同時販売をしたい人だけは注意しておいてください。
販売と換金手数料
1枚ずつ販売するのか、それともユーザーがサブスクリプションでサイトへ登録し、月額制で決まった枚数(もしくは無制限)でダウンロードできるのかによっても報酬金額が変わってきます。
おすすめとしては、ピクスタですがそもそもの値段が高いため、あまりにも競争が激しく、プロのカメラマンもハイクオリティな
写真を数多く投稿しています。
新規でその競争に勝つのは少々骨が折れるかもしれないです。
まずは、写真ACなどのサブスク制で流れを把握してみて、クオリティの高い写真に関してはピクスタへ投稿するなどの2段構えが賢い選択かも知れません。
審査・販売ルール・NG写真
サイトによっては審査が必要で、NG写真や禁止行為などが決められています。
共通して言えることは、ほこりが付着していたりレンズ汚れが見えたりと映りこみの問題があります。
こういった写真は登録できませんので、Photoshopなどで切り抜くか、取り除いてから投稿しましょう。
そして施設内、私有地、公共の場所など撮影の許可なしに撮影はしてはいけません。
例え公園であっても、許可が必要になる場合があります。
事前に所有者や自治体などに申請を出して、問題の無いようにしておきます。
もしも、人や車のナンバーなど映ってしまっていた場合はPhotoshopで消すかぼかすかして特定ができない写真にしておくといいですね。
おすすめのストックフォトサイト
PIXTA
6070万点以上の素材を取り扱っている大手のストックフォトサイトです。
写真の単価が高いこともあり、非常にハイクオリティな写真を多く取り扱っています。
そのため、審査も他のサイトに比べて厳しく、レベルが低い写真は落とされるのでカメラマンとしてもある意味登竜門として努力が必要になるサイトです。
1年間の販売実績に応じて、報酬の割合が上下します。
過去1年間の販売実績 | 一般 | 独占 | 専属 | 人物専属 |
---|---|---|---|---|
0〜149回 | 22% | 30% | 30% | 42% |
150回以上 | 25% | 33% | 40% | 45% |
500回以上 | 29% | 36% | 43% | 48% |
1500回以上 | 33% | 40% | 46% | 51% |
3000回以上 | 37% | 44% | 49% | 54% |
5000回以上 | 42% | 48% | 53% | 58% |
出典:PIXTA Channel クリエイターランクについて
年間5,000回以上の人気フォトグラファーになれば42~58%の報酬を得ることが出来ます。
photolibrary
値段の設定も自由で、こちらもピクスタ同様ランク制で報酬が変わります。
しかし、フリー写真もかなり充実しているので他のサイトに比べると販売して収益を稼いでいくのがなかなか難しいです。
Adobe Stock(元fotolia)
Adobeが運営するストックフォトサイト。世界的にユーザーが多くアカウントを開設すれば33%のロイヤリティ収入で販売することができます。
どうしても世界で使われているサイトになるので日本人ユーザーが少ないように感じますね。
そのせいなのか、日常的な自然な写真が少ないように思えます。ニッポン・和・フジヤマみたいな海外から見る「ザ・日本」みたいな写真ばかりで少々使いにくいのが正直な感想です。(もちろんクオリティは非常に高い写真が多いですが。)
もしかすると、日本っぽい景色や日常的な写真などを上げ続けていれば
日本ではなく海外のお客様に購入してもらえるかもしれない。
shutterstock
2020年12月時点で、3億6,000万点を超える画像が並び、報酬総額は
過去15年間で10億ドル以上という世界規模のマーケットをもっている。
アメリカの会社ということもあり、始める不安はあるかもしれませんが証券取引所にも上場している企業で安心できるちゃんとした会社です。
こここそ、海外利用者が多く、圧倒的に日本人向けの写真が少ない。(日本人どころかアジア系がそもそも少ない。)
写真もイラストも、海外チックなものが多いので日本の文化的な写真や
日本っぽいキャラクターイラストなどを販売するともしかすると案外突出できるかもしれない。
さいごに
一般的なストックフォトサイトは今回ご紹介した4点のサイトです。
一攫千金とまではいけませんが、日ごろ取っている写真が収入へと変化できるかもしれません。
YouTubeやブログなどとも違い、散歩などもかねて気軽に始めることが出来るので忙しい方には特におすすめの副業です。外出するときにはカメラ、もしくはスマホを忘れずにひたすら写真を撮って投稿してみましょう。